コロナ渦中、保育業界では、職業の性質柄避けられない三密の中勤務せざるを得ない状況にある職員や、登園児の数が減ったことで結果的に給与が減ってしまうような事態が起きています。
あくまで一例として私の勤める園の現状をお話ししようと思います。
私の勤める保育園のコロナ対応
私の勤める園のある自治体では、緊急事態宣言後、認可保育施設に対し臨時休園が言い渡されました。
例に漏れず、私の勤める園も臨時休園となり、保護者の職業などにより家庭保育が困難な場合でのみのお預かりとなりました。ほぼ99%に近いご家庭が家庭保育にご協力くださっています。
子どもが来ない保育園で、職員は何をしているのか。そう、テレワークです。
登園児がいる日は持ち回りで出勤し、他の日は自宅で仕事をしています。
保育士の仕事は、子どもの保育のみではありません。在宅中は、書類作成や、壁面構成、製作の準備などを行っていますが、メインとなっているのは、保育の専門性を高めるべく、知識や技能についての学習です。
給与は通常時と変わりません。なぜなら、上記の記事にもあるように、自治体から園へ、通常時と変わらないお金を貰っているからです。もちろん、パートの雇い止めなどもありません。自治体からもそのようなことがないようにとお達しがあり、お金も通常時と変わらず出ているので雇い止めできる理由がありません。
ちなみにパートの方もテレワークを実施しています。
他の保育園の現状を聞くと…
他園の状況を聞くと、自治体からの休園命令が出ておらず、在園児の⅓~半分近くが登園してきており、三密での勤務を避けられない状態のところもあるようです。(全国に緊急事態宣言が出たことによって状況が変わっているかもしれません)
また、全職員が集まっての会議が行われる予定があったり、職場に提出に行かなくてはいけない手書きの書類があったりするところもあるようで、施設によっては緊急事態宣言の意味や感染リスクを正しく把握できていないような判断が下されているケースも残念ながらあるみたいです。
今が見直しのチャンス
保育園の”あたたかな”手書き文化や謎の伝統みたいなものには辟易する部分が多いため、この機会にIoT化できる部分などの見直してほしいと思います。
また、劣悪な待遇の保育園もある中で、私の園のように一般企業と同じようにテレワークに移行し給与などの心配が要らないような保育園もあります。(恐らく、もっと良い待遇の園もあるでしょう。)今回の件で殊更自分の園に不信感や不満を持った保育士は、転職を本気で考える良いチャンスなのかもしれません。
まとめ
緊急事態宣言の期限である5月6日以降、通常通りに開園されることが予想されますが、マスクやゴム手袋等の物資不足や三密を避けきれない状況は変わりません。
保育園によって職員への対応は様々ですが、感染リスクがある中で、現場で働く人がいるという点ではどこも同じだと思います。
最後に、保育園で働く皆さんが、この仕事を選んだ自分の責任、自己犠牲などと過剰に自分への負担を抱えないようにしてほしいということをお伝えしておきます。
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